薬が届くまで
毎日を健やかに過ごすために、薬は私たちの生活に欠かせないものです。
しかし、その一錠がどのようにしてみなさまの手元に届くのか、ご存知でしょうか?
安全なお薬を、安心してお使いいただけるよう、私たちはさまざまな工夫や厳格な品質管理を行い、みなさまの元へお届けしています。
生み出す 薬のカタチを決める
1.原薬の選定
先発医薬品と同じ有効成分を供給できる、信頼性の高い原薬メーカーを選定します。品質が安定しており、長期的に供給可能な体制が整っていることが重要です。
2.製剤の開発
先発医薬品と同じ有効成分を含み、効き目や安全性が同等になるように、製剤を設計しています。
例えば、同じ有効成分の薬でも、錠剤の形や大きさ、添加物の種類や製造方法によって、体の中での溶け方や吸収のスピードが変わります。先発医薬品と同じように体内で作用するよう、最適なバランスや製造方法を見つけ出します。
医薬品製造販売承認申請
つくる たしかな環境で、たしかな薬を
3.工場での製造
GMP基準
医薬品の製造に関する基準であるGMP(Good Manufacturing Practice:医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)という厳格な基準を順守しています。GMPでは、衛生的な製造環境、確かな製造設備・機器、標準化された製造手順、作業員の教育体制、厳格な品質管理など、多くの項目をクリアすることが求められています。
生産計画
高品質な医薬品を製造するだけでなく、患者さんが必要な時に必要な薬を手に入れられるよう、需要予測に基づいた生産計画、原薬の複数確保、災害時のリスク分散など、様々な取り組みを通じて、供給途絶のリスクを最小限に抑える努力がなされています。
まもる 品質と信頼
4.品質試験
ジェネリック医薬品も、先発医薬品と同じように、厳しい検査基準をクリアしなければ製造・販売することはできません。原薬の純度から製造した薬の安定性、そして製造過程の安全性まで、あらゆる項目を確認しています。みなさまが安心してジェネリック医薬品をお使いいただけるよう、「品質」を徹底的に管理しています。
5.包装表示の工夫
「何の薬だっけ?」「飲み間違えそう...」薬の管理で不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。私たちは、そんな「もしも」を防ぐために、錠剤一つひとつに識別できる印字を施したり、薬のシートには製品名を大きく、はっきりと表示したりしています。私たちは、薬の安全性だけでなく、みなさまが毎日の生活の中で迷うことなく、安心して薬を使い続けていただくことが何よりも大切だと考えています。
とどける みなさまの元へ
6.確かな品質を最後まで
製造の最終工程で品質が確認された薬も、流通の過程で万が一のことがあれば、その価値は失われてしまいます。開発の段階でトラックでの配送環境を想定した試験の実施や、倉庫での適切な温度・湿度の管理など、品質を損なうことなくみなさまの元まで薬を届ける体制を整えています。
7.そしてみなさまの手へ
研究所で開発し、工場で生まれ、厳しい品質管理と最適な環境で運ばれてきたジェネリック医薬品。その旅の最終章は、みなさまの「手」に届くことです。
薬剤師さんが、一人ひとりに合わせて丁寧な説明をしてくれるように、私たちも、みなさまの元へ届く一錠一錠に、みなさまの健康への願いを込めています。
お薬の情報と安心をつたえる