特許の壁を越え、”同じ味のカレー”を作る。
試行錯誤の先にある達成感
開発D.Oさん
開発一グループ 2017年入社
※2025年9月インタビュー時点
大学では有機化学を専攻しており、その知識を活かせる製薬企業での研究開発職を志望していました。就職活動中、当社が毎年新しい製品を上市していることを知り、その開発力に魅力を感じたのが最初のきっかけです。
最終的な決め手は、面接での温かい対応でした。質問に詰まってしまった私に、面接官の方が「気にしないでください」とやさしく声をかけてくださり、リラックスして話すことができました。また、私が「製剤開発の仕事で勝負したい」という思いを伝えた際も、真摯に耳を傾け、共感していただけました。選考過程で感じた人事の方の誠実な人柄から、「この会社なら安心して働ける」と確信し、入社を決めました。
ジェネリック医薬品の研究開発を担当しています。一つの製品が世に出るまでには約3~5年の歳月がかかりますが、私はその全工程に一貫して携わります。
具体的な業務は、まず先発医薬品について調査し、処方や製造方法を確立する製剤化検討から始まります。その後、人に投与する治験薬の製造、そして国から承認を得るための申請業務など、長い道のりを経て、ようやく薬として製造するための生産工場へ技術を移管します。
開発は4人1組のチーム体制で、各メンバーが主担当として一つの品目を持ちながら、他のメンバーの品目をサポートし合う形で進めていきます。
この仕事の最大の面白さは、先発医薬品が持つ特許の壁を、独自の技術や工夫で乗り越えていく点にあります。先発医薬品と全く同じ品質のものを、全く同じ方法では作れないという制約の中で、試行錯誤を繰り返しています。
私たちはこの仕事をよく「カレー作り」に例えます。目指すのは有名店のカレーと同じ味。でも、その店のメイン食材と同じ牛肉は使えない。そんな時、別の産地や部位の牛肉を使い、調理法も工夫して同じ味を再現するというようなことです。
難しい課題であればあるほど、試作を積み重ねた末に「これだ!」という製法にたどり着いた時は、大きな喜びと達成感を感じ、この仕事に飽きない理由の一つでもあります。
研究所は年齢の近い社員が多く、非常に話しやすい雰囲気です。仕事の合間に雑談で盛り上がることも日常的で、いつも和気あいあいとしています。
業務では同じチームのメンバーはもちろん、他の部署ともコミュニケーションが取りやすい雰囲気です。上長とも、仕事だけでなくプライベートのことまで何でも相談できる関係性が築けており、とても風通しの良い職場だと感じています。
年に数回の歓送迎会や、プロジェクトが完了した際のチームでの打ち上げなど、交流の機会もあります。
1日のスケジュール
福利厚生が非常に充実しており、ライフステージが変わっても安心して働き続けることのできる会社だと実感しています。
私は二人の子供の父親ですが、妻の出産時にはそれぞれ1ヶ月間と2ヶ月間の育児休暇を取得しました。会社側から取得を促してくれる雰囲気があり、とても助かりました。子供と向き合う時間が増えたことで、家族のために仕事を頑張ろうというモチベーションにもつながっています。父親側の自分が育休を取ることで、周囲から「いい会社だね」と言われたことも、よかったなと思っています。
また、研究開発職はフレックスタイム制度があるため、子育てとの両立もしやすいです。子どもの体調不良で急な迎えが必要になった時や、保育園の行事に参加する時など、有給休暇を使わずに柔軟に対応できます。この制度のおかげで、仕事と家庭の両立が無理なくできています。