品質を守る要としての責任感。
柔軟な働き方でチャレンジできる環境です。
品質保証M.Tさん
品質保証部 2019年入社
※2025年9月インタビュー時点
前職では、注射剤を製造する工場で、生産技術や開発に携わっていました。プライベートの都合で引っ越すことになり、これまでのキャリアを活かせる開発職の仕事を探していたところ、当社の求人を見つけました。
そんな事情もあり、私にとっては、通勤可能な距離であることと、医薬品開発の経験をそのまま活かせることが大きな決め手でした。実際、転職活動では当社が希望に合致していたことを重視し、無事に内定をいただけた時はとてもうれしく安堵しました。
入社後は開発部に所属し、点眼剤の開発に5〜6年ほど携わりました。その後、品質保証部に異動し、現在は「変更管理業務」という仕事を主に担当しています。医薬品の製造では、原料や機械、パッケージデザインなど、さまざまな要素が厳密に定められていますが、設備の老朽化や効率化などを理由に、それらを変更しなければならないことがあります。
私の仕事は、そうした変更点が製品の品質に影響を与えないか、あらゆる角度から評価し、変更を進めて良いか、変更するにはどんなことを確認・対応する必要があるのかを判断することです。変更の種類は多岐にわたり、年間で数百件にわたる申請があります。取扱いの品目自体も多いのですが、それぞれに何種類もの原料や包装資材、製造機器があり、それらの変更箇所がたくさんあるためです。
たとえば、包装資材のインクが一つ変わるだけでも、そこに潜むリスクの可能性を見極める必要があります。そのため、業界の事例など日々情報収集を行うことも重要です。変更の種類によって、社外の原薬や製剤製造所の方とはもちろんのこと、社内の開発部や営業部など各部署の担当者と連携し、たくさんの人と関わりながら仕事を進めています。
それぞれの変更内容について、リスクに応じた対応をとることで、製品の品質を守ることが私たちの使命です。患者さんに届く製品の品質を守る品質保証部の一員として、日々責任感を持って業務に取り組んでいます。
品質保証部に異動してまだ日が浅いので、これから多くの経験を積んでいく段階ですが、今の仕事で感じているのは、開発の仕事との「脳の使い方の違い」です。
開発の仕事が、一つの製品に対して「狭く深く」突き詰めていくスタイルだったのに対し、品質保証の仕事は、数多くの品目について「広くポイントを押さえて深く」、そしてスピーディーに判断を下していくことが求められます。このスピード感と判断力は、まさに今、自分自身が磨かなければいけないと感じているスキルで、少しずつ面白味も実感しているところです。
一言でいうと「居心地が良く、明るい雰囲気」です。品質保証部には、私と同じように開発部門から異動してきたメンバーが多くいるため、異動後もアウェイ感がなく、すぐに馴染むことができました。
私たちの仕事は、時には他部署に対して厳しい判断や言いにくいことを伝えなければならない場面もあります。迷ったときに課内で相談し合うことも多くあり、その苦労を共有できているからこそ、チームの一体感が自然と生まれていると感じます。日常的に冗談を言い合える、とてもフランクな関係です。
子育て中の社員も多く、家庭を大切にする文化が根付いています。上司を含め、帰宅後の家事や育児のために効率よく仕事をこなし、たまにある食事会は“お酒なしで焼肉、夜9時には解散”といったスタイルなこともあり、とても家族にやさしい風土です。
1日のスケジュール
子育てをしながら働く上で、非常にありがたい制度が整っています。特に活用しているのが「時差勤務」と「在宅勤務」です。
「時差勤務」は、始業・終業時間を30分単位で最大2時間ずらせる制度です。出社の日は30分前倒しして8時に始業し、17時に退社しています。小学生の息子と同じ時間に「いってきます」と家を出られるので、親子にとって良いリズムができています。
また、週2回までの「在宅勤務」と、1時間単位で取得できる有給休暇(時間休)を組み合わせることで、子どもの保護者面談など、短時間の用事にも柔軟に対応できています。有給休暇も非常に取りやすく、「子どもと遊びに行きたいので休みます」といった理由でも、快く承認してくれる理解のある職場です。